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【要塞ピースウイング】 サンフレッチェ広島の新たなホームが生み出す圧倒的な雰囲気がチームに力を与える。【2024年J1ホーム勝率ランキング】

2025-04-11公開 column オリジナル

2025年シーズンが始まり、3カ月弱が経過し、徐々に各チームの立ち位置が見え始めてきた。長いシーズンを戦う上で、特にホームゲームでの成績は上位進出のための重要な要素となる。本記事では、2024年シーズンのデータをもとにJ1チームのホーム勝率ランキングを確認しながら、サンフレッチェ広島の特徴について考察する。


※今回は、基本的にどこのホームスタジアムでもない国立競技場をホームとして開催した試合、また名古屋が長良川競技場で開催した試合は分析対象外とした。


2024年 J1 ホーム勝率ランキング

1位 サンフレッチェ広島 ... 63.2%(12勝3分4敗)

2位 ガンバ大阪 ... 57.9%(11勝4分4敗)

3位 町田ゼルビア ... 53.3%(8勝3分4敗)

4位 鹿島アントラーズ ... 50.0%(9勝9分0敗)

ヴィッセル神戸 ... 50.0%(9勝4分5敗)

6位 名古屋グランパス ... 44.4%(8勝3分7敗)

7位 浦和レッズ ... 42.1%(8勝5分6敗) ※駒場での1試合含む

川崎フロンターレ ... 42.1%(8勝6分5敗)

セレッソ大阪 ... 42.1%(8勝6分5敗)

10位 アビスパ福岡 ... 36.8%(7勝5分7敗)

11位 東京ヴェルディ ... 33.3%(6勝8分4敗)

12位 北海道コンサドーレ札幌 ... 31.6%(6勝5分8敗)

ジュビロ磐田 ... 31.6%(6勝4分9敗) ※エコパでの2試合含む

サガン鳥栖 ... 31.6%(6勝3分10敗)

横浜F・マリノス ... 31.6%(6勝5分8敗)

16位 柏レイソル ... 26.3%(5勝7分7敗)

湘南ベルマーレ ... 26.3%(5勝4分10敗)

18位 アルビレックス新潟 ... 21.1%(4勝6分9敗)

京都サンガ ... 21.1%(4勝7分8敗)

20位 FC東京 ... 20.0%(3勝6分6敗)


2024年 J1 「ホーム勝率 - アウェイ勝率」ランキング

1位 サンフレッチェ広島 ... +26.3%

2位 ガンバ大阪 ... +21.1%

浦和レッズ ... +21.1%

4位 川崎フロンターレ ... +15.8%

セレッソ大阪 ... +15.8%

コンサドーレ札幌 ... +15.8%

7位 アビスパ福岡 ... +10.5%

ジュビロ磐田 ... +10.5%

サガン鳥栖 ... +10.5%

10位 名古屋グランパス ... +7.6%

11位 柏レイソル ... +5.3%

12位 鹿島アントラーズ ... +2.6%

13位 町田ゼルビア ... -4.6%

14位 東京ヴェルディ ... -8.8%

15位 湘南ベルマーレ ... -10.5%

アルビレックス新潟 ... -10.5%

17位 ヴィッセル神戸 ... -13.2%

18位 横浜F・マリノス ... -15.8%

19位 京都サンガ ... -21.1%

20位 FC東京 ... -43.2%


ホームスタジアムで圧倒的な強さを見せた広島

2024年のJ1リーグにおいて、サンフレッチェ広島はこの年からホームスタジアムとして使用を開始した「エディオンピースウイング広島」で圧倒的な強さを発揮した。19試合中12勝を挙げ、ホーム勝率 63.2% はリーグトップの数字である。

以下は、エディオンピースウイング広島の強力なホームアドバンテージを裏付けるデータである。

  • ホーム勝率:63.2%(リーグ1位)
  • ホームでの勝ち点:39点(全勝ち点の約70%)
  • ホームとアウェイの勝率差:+26.3%(リーグ1位)
  • ホーム得点数:43得点(アウェイ得点数:29得点)

これらのデータから、広島はアウェイよりもホームで多くの得点を奪い、それが勝利に直結していることがわかる。


満員のスタジアムが生み出す熱狂的な雰囲気

2024年にホームで行われたリーグ戦19試合中、実に18試合が完売となり、常に満員のスタジアムによる熱狂的な応援を受けられた。これがチームの後押しとなり、ホームでの好成績につながったと言える。


他の注目チームのホームデータ

ホームで無敗を誇った鹿島アントラーズ

鹿島アントラーズはホーム無敗(9勝9分0敗)という特筆すべき成績を収めた。引き分けが多く勝ち切れない試合も見られたが、「ホームでは絶対に負けない」しぶとさが光った。

ホームアドバンテージを活かして勝ち点を伸ばした応援の力強さに定評のある2チーム

「ホーム勝率 - アウェイ勝率」の差で広島に続く大きな数値を記録したガンバ大阪と浦和レッズも、ホームアドバンテージを存分に活かしたチームである。どちらもサポーターの熱狂的な応援に定評があり、ホームスタジアムでの雰囲気がチームを後押ししている。


まとめ

2024年のJ1ホーム勝率ランキングでは、サンフレッチェ広島が圧倒的な強さを見せた。常に満員の「エディオンピースウイング広島」が生み出す熱狂的な雰囲気とサポーターの後押しは、選手たちにとって大きな力となっている。今シーズンもホームでの無敗を継続中。今後さらに勝利を重ね、「要塞ピースウイング」としての名を確立していきたい。

文・管理人